
Columnコラム
審美歯科にかかる費用はどれくらい?相場や治療時の注意点、費用を抑える方法を紹介
2025年7月17日
審美歯科は、美容整形や健康診断と同様に自費診療で受けられる歯の審美治療です。治療法や使用する素材、歯医者によって料金が変わるため、治療を受ける前に料金体系や内訳についてしっかり確認することが大切です。
この記事では、審美歯科にかかる費用の相場や、治療を受ける場合のポイント・注意点などを紹介します。白く美しい歯を手に入れたい、審美治療を受けたいけどお金が気になる、と考えている人は参考にしてください。
審美歯科の種類と費用相場
審美歯科には以下の種類があり、それぞれの費用相場は以下の通りです。
セラミック治療
審美歯科で使用されるセラミックにはさまざまな種類があり、セラミックの素材や品質、配合率などによって料金が変わります。
- オールセラミック
-
- 詰め物:6万〜8万円
- 被せ物:8万〜22万円
- ジルコニア
-
- 詰め物:4万〜7万円
- 被せ物:10万〜20万円
- オールセラミックジルコニア
(ジルコニアにセラミックを被せたもの) -
- 詰め物:7万〜9万円
- 被せ物:9万〜23万円
- ハイブリッドセラミック
-
- 詰め物:3万〜4万円
- 被せ物:4万〜8万円
- メタルボンド
-
- 被せ物:7万〜20万円
オールセラミックはセラミック100%の素材であるため、天然歯のような色調や透明感、光沢が再現でき、経年劣化に強いのが特徴です。
ジルコニアは強度が高く汚れが付きにくいため、奥歯の審美治療に適しています。しかし、フルジルコニアはやや透明度が劣るため、前歯に使用する場合は、強度だけでなく審美性に優れたオールセラミックジルコニアがおすすめです。
ハイブリッドセラミックはセラミックとレジンを混合した素材であるため、治療費を抑えられるほか、金属アレルギーのリスクを軽減できます。メタルボンドは金属とセラミックを使用しているため、耐久性とある程度の審美性が確保できる素材です。セラミック治療は、料金・審美性・耐久性のどれを重視するのか歯科医と相談しながら決めたうえで選択しましょう。
歯列矯正
歯列矯正は、大きく分けてワイヤー矯正とマウスピース矯正の2種類があります。
重度の不正咬合や顎変形症などの理由によって外科的処置との併用が必要だと判断された場合は保険が適用される場合がありますが、原則として自費診療となります。ここでは、自費診療のワイヤー矯正、マウスピース矯正の費用相場を紹介します。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正には表側矯正や裏側矯正、ハーフリンガル矯正があり、部分矯正・全体矯正でも料金が異なります。
- 表側矯正
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- 部分矯正:30万〜60万円
- 全体矯正:60万〜130万円
- 裏側矯正
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- 部分矯正:40万〜70万円
- 全体矯正:100万〜170万円
- ハーフリンガル矯正
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- 部分矯正:35万〜65万円
- 全体矯正:80万〜150万円
ワイヤー矯正のなかで最も費用が低い傾向があるのは表側矯正で、多くの歯医者で対応している治療法ですが、矯正装置を歯の表面に装着するため、目立ちやすいデメリットがあります。
裏側矯正は矯正装置が外から見えにくいため、歯列矯正をしていることを他の人に知られたくない場合に適していますが、高い技術が必要なため費用が高額になりやすく、取り扱いのない歯医者も多いです。
マウスピース矯正
マウスピース矯正の費用相場は、部分矯正で20万〜60万円、全体矯正で60万〜120万円ほどです。
治療を進めるうえで追加の調整や装置の交換が必要になった場合や、治療期間が長くなるケースでは追加料金が発生する可能性もあります。マウスピース矯正の部分矯正では歯列全体を覆うマウスピースを装着しますが、動かす歯の本数が少ないぶん安価になります。
ホワイトニング
ホワイトニングは、薬剤の効果で歯を白くする治療法です。歯医者で受けるオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニング、この2種類を組み合わせたデュアルホワイトニングの3種類があります。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングの費用相場は、およそ2万〜7万円です。
歯科医や歯科衛生士が施術を行い、高濃度の薬剤を使用するため即効性があります。持続期間がホームホワイトニングよりも短いため、効果を維持するためには定期的に通院する必要があり、歯の本数や汚れ具合によっても費用が変動します。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングの費用相場は、およそ2万〜5万円です。
オフィスホワイトニングと比較すると即効性がなく、理想の白さになるまで時間がかかる可能性がありますが、通院回数を減らせるためコストパフォーマンスが良い利点があります。しかし費用を抑えようとして薬剤の量を減らすと、効果が得られずに損をしてしまう可能性があるため、歯科医の指示に従って適切に行うことが大切です。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングの費用相場は、およそ4万〜10万円です。
オフィスホワイトニングやホームホワイトニングよりも高額になるケースが多いですが、即効性と持続性が特徴で、1回の施術で1年近く効果が持続します。費用には、歯医者での施術費やマウスピースの製作費、薬剤の料金などが含まれます。
ウォーキングブリーチ
ウォーキングブリーチの費用相場は、およそ5千円〜2万円です。
ウォーキングブリーチは、外傷や虫歯、または根管治療などによって神経を失った歯に適用されるホワイトニングで、歯の内側に薬剤を入れることで内側から白くする効果が期待できます。1〜2週間おきに数回薬剤を取り換えることで、少しずつ理想の白さに近付きます。歯医者によっては固定料金が設定されているところもあるため、事前に確認しましょう。
ラミネートベニア
ラミネートベニアの費用相場は、およそ8万〜15万円です。
ラミネートベニアは、歯の表面にセラミックでできた薄い板を張り付けることで見た目を美しく改善する治療法です。セラミックの種類や治療する歯の本数、歯医者によって料金が異なります。セラミックを使用するため審美性に優れ、短い期間で治療が完了するのが特徴です。
ダイレクトボンディング
ダイレクトボンディングの費用相場は、およそ2万〜5万円です。
ダイレクトボンディングは、レジンとセラミックを混合したハイブリッドセラミックと呼ばれる素材を歯に直接塗り付ける方法で、色調だけでなく欠けた歯の修復やすきっ歯も治療できます。セラミックを用いた治療のなかでも比較的安価で金属アレルギーの心配がなく、5年ほどもつとされています。
インプラント治療
インプラントの費用相場は、1本あたりおよそ30〜60万円です。
インプラントは歯を失った場合に選択される審美治療で、人工歯根を顎骨に埋め込み、セラミックやジルコニアなどの被せ物を装着するため、見た目が本物の歯に近く、咀嚼も自分の歯のように行えます。治療費のほかに、定期メンテナンスにも料金がかかります。
歯茎の治療(ガムピーリング・ガムエステ・歯肉移植)
口内をバランスよく審美的にするためには、歯肉の色や状態も大切な要素になります。審美治療として行われる歯肉の治療と費用相場は以下の通りです。
- ガムピーリング
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- 5千円~1万円
- ガムエステ
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- 500円~1千円
- 歯肉移植
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- 3万~8万円
小嶋デンタルクリニックでは、ガムピーリングが2,200円、ガムエステが600円で受けられます。
審美目的のガムピーリング・ガムエステ・歯肉移植は基本的に自費診療になりますが、歯肉移植は歯周病治療を目的として行われる場合は保険が適用されるケースがあります。両顎がセットの場合と片顎のみの料金設定の場合があるため、治療を希望する場合は事前に確認しましょう。
クリーニング
歯医者で受けられる歯科クリーニングの費用相場は、およそ3千円〜2万円です。
歯に沈着する歯石は自分で除去するのが難しく、黄ばみや黒ずみの原因になりますが、歯医者でクリーニングを受けることで、見た目の改善のほか虫歯や歯周病、口臭の予防にも効果を発揮します。審美目的や予防歯科として受ける歯のクリーニングは保険が適用されませんが、クリーニングとホワイトニングを併用することでより効果的に歯を白くできます。
審美歯科はセラミックがおすすめ!
審美歯科にはさまざまな種類がありますが、長く美しい状態で使用したい場合はセラミックがおすすめです。セラミックのメリットや選択する場合のポイントを紹介します。
審美性が高く長持ちする
セラミックは審美性が高く、保険適用の被せ物と比較して耐久性が高い特徴があります。
天然の歯と同等の色調や光沢、透明感を再現できるため、特に前歯の審美治療に適していますが、ジルコニアのような強度に優れた素材を選択することで奥歯にも使用できます。また劣化や変色に強く、しっかりとメンテナンスとセルフケアを行うことで15年以上使用できる可能性がある素材です。
ハイブリッドセラミックは比較的安価
セラミックは高品質なぶん高価なケースが多いですが、ハイブリッドセラミックを選択することで比較的安価に治療が受けられます。
ある程度の審美性と柔軟性があり、金属アレルギーの心配もないため、安くセラミック治療を受けたい人には向いています。しかし、セラミックにレジンを混合しているため、すべてセラミックの素材と比較すると経年劣化しやすく、強度も高くありません。
短期間で治療が完了する
セラミック治療は、歯1本につき2〜3週間ほどの期間で治療が完了するため、歯を短期間できれいにしたい人におすすめです。
治療する歯の本数や、神経の処置の有無によって治療期間は変動しますが、天然歯のような美しい状態にするのに数週間と考えると非常に合理的な治療といえるでしょう。小嶋デンタルクリニックでは、カウンセリング時間を十分に設けたのちに検査・治療を行い、約7〜10日で装着までお受けいただけます。
審美歯科を受ける場合の注意点
審美歯科を受ける場合は、以下の点に注意しましょう。
歯医者によって費用が異なる
審美歯科は自費診療であるため、同じ治療内容でも歯医者によって費用が異なります。また治療費以外に、診察や検査の費用も考慮した料金を事前に確認しましょう。
医療費控除の対象にはならないケースが多い
審美歯科は基本的に保険が適用されないため、医療費控除の対象外のケースが多いです。
医療費控除とは、1年間でかかった医療費の合計が一定額を超過した場合に所得控除を受けられる制度のことで、原則的に保険適用で医療機関を受診した場合の医療費のみが対象になります。審美歯科は見た目の美しさを求める治療で、機能回復を目的としているわけではないため医療費控除の対象として合算できません。
高度な技術や設備が必要
審美歯科には、高度な技術や専用の設備が必要になるケースが多いです。
なかには一般歯科に導入されない設備も含まれ、治療を提供できる環境が整っていないことで審美歯科を取り扱っていない歯医者も多く存在します。またセラミックは、加工に高度な技術が要されるため、技工士の技術料も料金に含まれている場合があります。
審美歯科の費用を抑えて利用する方法
審美歯科は保険が適用されないケースがほとんどですが、口元の美しさに自信がもてると考えると有益な投資であるといえます。審美治療を受けたいけど費用が高いことにお悩みの方は、以下の方法を検討しましょう。
医療費控除の対象になるか確認する
審美歯科を受ける場合は、念のため医療費控除の対象になるか確認することをおすすめします。
審美歯科のなかでも、歯の機能回復を目的とした治療を受ける場合は保険適用になるケースがあります。自分の受ける治療が医療費控除の対象になるかどうか分からない場合は、歯科医に相談してみましょう。
複数の歯医者の料金を比較する
審美歯科は歯医者によって料金が異なるため、同じ治療を受ける場合にかかる費用をいくつか比較して歯医者を選択しましょう。
ホームページに記載されている料金には、診察や検査の料金が含まれていないケースもあるため注意が必要です。初回のカウンセリングを無料で行っている歯医者もあるため、治療を受ける前にカウンセリングを受けて比較するとよいでしょう。
支払方法を工夫する
審美歯科を受けたい場合は、支払方法を工夫して1回の支出を抑えることで負担を軽減できます。
分割払いやデンタルローンを選択すると、一括での支払いが難しい場合でも審美治療を受けやすくなります。しかし、なかには分割払いに対応していない歯医者もあり、手数料が発生することで総合的な費用が高くなるケースもあるため注意しましょう。
まとめ
審美歯科の費用相場や治療を受ける場合のポイント・注意点などを紹介しました。
審美歯科によって歯の見た目を美しくすることで、自分の笑顔や表情に自信が持てるようになります。歯にコンプレックスがある人や、口元の印象を改善したい場合はぜひ審美歯科をご検討ください。
静岡県駿河区の小嶋デンタルクリニックは、経験と実績が豊富なセラミック専門歯科です。審美性の高いオールセラミックe-maxと、強度にも優れた高級素材であるオールセラミックジルコニアの2種類からお選びいただけます。長期間使用できる美しい歯を実現するセラミック治療は、ぜひ当院にお任せください。
